彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない

夢に向かって、弘也からのもう一枚の手紙

弘也の大バカヤロー、せっかく必死で泣くのを我慢していたのに。


涙が止まらない。


小山先輩の気持ちは嬉しいけど、私は弘也だけでいい。


弘也以外の人を好きになるだなんて、絶対無理。


「俺を好きになってほしいとか言わないから、ただ側にいさせてほしい。頼むから食べてくれよ。弘也みたいに料理はうまくないけど、お粥を作ってみたんだ。」


ありがとう。


弘也が死んで何も口にしてなかった。


水分しか喉を通らなくて。


こんな私を見たら、弘也は怒るよね。


こんなんじゃ、駄目だ。


わかってるけど、体が言うことをきかない。


「後で陸斗と真央ちゃんも来るよ。星野監督が千比絽が部活に参加しないと、チームがまとまらないって、愚痴こぼしていたぞ。」


みんなありがとう。


私は大丈夫だよ。


弘也と野球を続けると約束をしたから、約束はどんな事をしても守る。


立ち上がろうとしても、体がふらついて上手く歩けない。


弘也がいない事を現実として、受け止められなかった。


弘也は何処へいったの。


私を置いていかないで。















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