彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
弘也がここに眠っている分かっていても、どうしても認めたくない。


弘也のお墓の前に呆然も立ち尽くしていると、雅也から手紙を渡された。


誰からの手紙。


表書きは私の名前で、裏には弘也の名前があった。


なんなのこれは?


一年たった今頃なんで。


読みたくなかった。


その手紙を雅也が奪い取り封を開ける。


勝手になにする気。






《千比絽へ。


俺は千比絽宛に二枚の手紙を書いた。


これを読んでる千比絽は元気でないんだと思う。》


なんで、決めつけてるのよ。


弘也のバカ。


私は元気だから。


元気に野球してるよ。


なのに、なんで泣けて来るのだろ。


私は雅也から手紙を奪いとった。










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