彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
千比絽が元気でないと、俺は心配でずっと千比絽の側にいたくなるんだ。


それは駄目な事は分かってるのに、諦めが悪い俺を許して欲しい。


父親の工藤哲も心配してる。


西條弘也は死んだ。


もう千比絽とは一緒にいれない。


俺を忘れろとは言わないから、だけど、現実を受け止めて前に進むんだ。


西條弘也はいないけど、千比絽にはたくさんの仲間がいる。

その仲間の前では泣いていいんだよ。


怒っても拗ねても、ありのままの千比絽をみんなは受け止めてくれるから、心配はいらない。


高校卒業時後も野球を続けるなら、体力作りのトレーニングも続けろ。


それから、俺の代わりに弟の雅也を送りこんだから、見た目は俺そっくりだが、中身は相当荒んでる奴だ。


千比絽がその荒んだ心を直してやって欲しい。


二人が良いライバルになるように祈ってる。


西條弘也は千比絽の心の中に永遠に生き続けるから、千比絽は一人なんかじゃないぞ。


千比絽の幸せを願ってる。


永遠に愛してるから、さようならは言わない。




西條弘也。














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