彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
西條先輩は見た目はかなりチャラいが、野球に関しては真面目だ。


野球部員に西條先輩が千比絽に手出さないのが不思議だと言われたが。


西條先輩は私を女子として見てないから、その心配は全くないと思う。


小山主将は相変わらず冷たい態度だが、それにも慣れてしまい気にならなくなった。


小山主将に優しくされたりしたら、戸惑ってしまいそうだ。


龍ヶ崎の試合に向け毎日の練習がかなりハードになって行く。


筋トレでバーベルの50kgを持ち上げるのはきつい。


女子は無理だと言われたくなくて、歯をくいしばり頑張った。


「千比絽、無理をするな。」


無理なんかしてない。


「女子は所詮耐えられない。体を壊さないうちに辞める事だな。」


小山主将の言葉が悔しい。


こんなことに負けてたまるか。


小山主将に絶対弱音をはくつもりはない。


どんなに苦しくても負けを認めたくないから、必死に何処までも食らいついた。
















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