彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
まだ仲間として認められてはいない。


野球部の中で話すのは西條先輩と陸斗だけだ。


陸斗はいまだに早く辞める事を進めてくるし。


訳分からないんだけど。


「何でそんな言い方するのかな。身内だから応援してよ。」


陸人の顔が怖い。


「身内だから千比絽の心配してんだよ。自分の体見てみろ、傷だらけアザだらけだぞ。こんな姿を親父が喜ぶはずないだろ。」


え、そうかな。


そんな事はないはず。


父さんは千比絽頑張ってるなって誉めてくれると思う。


父が亡くなってから、母さんは地方のテレビ局のアナウンサーに復帰し、毎日忙しくて家にはいない。


私が又野球始めた事を良く思っていないのだ。


どうすれば理解してもらえるのか。


家族だから、陸人と母さんとは上手くやって行きたいのに。


本当に上手くいかないことが多い。










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