彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
練習試合は龍ヶ崎の圧勝に終わった。


やっぱりこれが現実なのだと思う。


「これが今のおまえらの実力だ。」


小山主将は肩を震わせ涙を堪えていた。


小山主将は苦手だけど、今の彼の気持ちが分かるから。



「これが俺たちの実力だから、もっと頑張るしかないんだ。」


西條先輩の悔しい気持ちも分かった。


自分に実力があるなんて思ってはいない。


だけど、もっと必死になるべきだと思った。


「千比絽が思った事を言ってみろ。」


私は息を飲んだ。


ここで嘘は言えない。


「必死さが足りない。もっとくらいついて行くべきです。」


小山主将に睨まれたが負けたりしない。


西條先輩が千比絽らしいと言う。


佐川監督がみんなも千比絽を見習って、練習に励むようにと言ったのだ。


又みんなに嫌われそうだな。


嫌われても気にはしないけど。


私は私のやり方で頑張って行く。


みんなにかなり睨まれてるし。


本当は怖い。


これでも一応女子ですから。








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