彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
ゲーセンに行くと、小山主将と多分彼女と思われる女子がいた。


西條先輩がかなり驚いているのが気になるけど。


小山主将の彼女が西條先輩に近付いて来た。


「弘也、元気そうだね、その子が新しい彼女。」


え、この人もしかして西條先輩の元カノですか。


「違うよ、同じ野球部の子だ。」


なんか、じろじろ見られて嫌なんですけど。


絶対私とは合わないタイプの子だ。


「庄ちゃんが言ってた野球女子。なんか凄いね、女子で野球するなんて、私には絶対無理。」


小山主将の彼女の浅野沙那美は、小柄でとっても可愛い子だった。


小山主将は私たちを見たけど、話かけては来なかった。


西條先輩の様子もおかしい。


この三人には絶対何かがある。


恋愛にうとい私でも分かった。


「西條先輩帰りますから、家まで送って下さい。」


又、二人乗りをして自転車を走らせた。


西條先輩がゲーセンにいたくないと感じたから、気をきかせたつもりだけど。


西條先輩はずっと無言だった。



気まずいです。


そっとして置くのが一番だと思ったから。








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