彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない

複雑な三人の関係

西條先輩に中々話しかけられないでいると。


西條先輩から声をかけられた。


「ありがとうな。ちょっと寄り道していいか?」


私が頷くと公園前に自転車を止めた。



二人で公園の中に入りベンチに座る。


「沙那美は元カノで幼馴染み。中3の時付き合う事になったけど、沙那美は小山とデキてて、俺も沙那美がいたのに適当に遊んでたし、だから俺がみんな悪い。」


何も言えなかった。


恋愛したことのない私は西條先輩にどんなことばをかけたらいいのか、分からない。


「小山は真面目な性格だから、沙那美に同情したのかも知れない。沙那美が幸せならそれでいい。」



いいなんて思ってない顔だ。


それだけは恋愛経験ない私でも、分かる。


「西條先輩はまだ沙那美さんが好きなんですね。」


西條先輩は私の言葉に驚いていた。


違うとは言えないみたいで。


先輩らしいと思った。


西條先輩を励ましたいけど、どうすればいいのか分からない。


自分が本当に情けなかった。


人を好きになることを知りたい。

























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