彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない

これ以上千比絽に心配かけられないと思い、急いで補足した。


「俺は今の生活満足してるよ。一人は自由でいいぞ。」


陸斗も早く一人暮らしがしたいと言ったが、千比絽は私は無理だと言う。


｢私は寂しがり屋だから、一人暮らしは無理。ゴキブリ苦手だし、物音したら多分泣く。｣


千比絽がゴキブリ苦手なのも、物音がしたら怖くて寝れないなんて、かなりの驚きなんだけど。


見た目とは違う千比絽が新鮮に感じた。


「最近はなくなったけど、怖い夢見ると枕持って、俺のベットに入ってくるんだよね。」


バカ可愛いんだけど、千比絽の顔が真っ赤だった。


俺にも何処かに弟がいるらしいが、会いたいのかも分からない。


すねた千比絽の顔も可愛いし。


｢もうしないよそんなこと、陸斗の彼女に叱られたくないからね。｣


陸斗に彼女がいたのか。


そうか、そうなんだ。


「陸斗に彼女出来たのか、良かったな。」


千比絽は寂しいだろうな。


でも、千比絽には俺がいるだろ。


あれ、なんでこんな事思ってるのか。


今日の俺は本当におかしい。