彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
西條先輩は何かを考えてる顔で、自分でも分からないと言った。


分からないって、何。


「憧れのプロ野球選手の子だったから、野球をさせてあげたかった。気がついたら、千比絽ばっか見てる自分に気付いた。多分俺は千比絽に惚れてる。」


西條先輩が私に惚れてる。


それは私が好きって事ですか。


これは告白?


「今言った事気にしなくていいから、俺が勝手にそう思ってるだけだからさ。じゃおやすみ。」


え、終わりですか。


「おやすみなさい。」


人生初の告白をされたと言うのに、考えることも答えることも出来ない訳でしょうか。


これって、何かのバツゲーム。


罰ゲーム以外に考えられません。


西條先輩が私を好きだと言ったけど、どうして、一応私も女ですから、告白にドキドキしたいと思うのに。


分けが分かりません。


何だ苛立ってしまった。











< 57 / 252 >

この作品をシェア

pagetop