彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
胸はなくても一応スポーツブラはしてるし、パンツも女物。


男子と一緒に干したら、目立つし。


洗濯は一応当番制で、一年生がやってるけど。


「千比絽洗濯物は。」


「風呂場で洗って自分の部屋に干してあるよ。」



西條先輩にそれで良いと、頭を又なぜる。


やめて下さい。


「それなら大丈夫だな。飯の準備するぞ。」


西條先輩は料理も上手い。


私には真似できそうもない。


「一人暮らしに慣れて、自然と料理が身についた。」


西條先輩は何でもそつなくこなす所が凄い。


こんな彼氏なら最高だなんて、何を思ってんだろ。


はぁ。


何なのよ、こん気持ちは。


一年生の二人が来ないから、西條先輩と唐揚げを作った。


唐揚げの量が半端なくて、気持ち悪い。


西條先輩が私の口に唐揚げを押し込んだ。


「うぅぅ、何にするんですか?」


熱いし。


火傷しますよ。


「可愛いなぁって、思ってさ。」



何、さらっと、そんな事言っちゃって。


やめて下さい。


こんな事に慣れてないんですから。


心臓がバクバクしてます。


多分、顔が真赤だ。






















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