彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
結局激しい雨と雷で部活は中止になった。


みんなで交代してシャワーを浴びる。


びしょ濡れで気持ちが悪い。


「千比絽風邪ひくから、体をふけ。」


西條先輩が頭からバスタオルをかけてくれた。


シャワーは最後だから、待つしかないと思ってると。


「シャワー空いたから、千比絽先に使え。」


え、どうして。


私はいつも一番後なのに、いいのだろうか。


「大丈夫だよ、今日は特別だ。」


西條先輩が言うのなら大丈夫だと思うけど、まだシャワー浴びてない先輩部員がいた。


私がシャワー浴びてるとこに、誰かが入って来たら困るし。


躊躇してると。



「俺が見張ってるから、入って来い。」


「ありがとうございます。」


西條先輩の言葉に甘えて私は着替えを持って、シャワーを浴びに行った。


確か右側のシャワー室が空いていると聞いたから、裸になり右側のシャワー室に入ると、何故か小山主将がいて。


驚き過ぎて、声が出ない。


どうして、小山主将がいるの。


さっきまで、私たちと一緒にいたはずなのに。


なんで、どうして、自分が裸である事も忘れて、そればかり考えていた。

















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