彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
しばらくして、西條先輩が部屋に来た。


今は誰とも合いたくなかったのに。


「千比絽大丈夫か。まさか庄一がシャワー室にいるなんて思わなくて、本当にすまなかった。」


何で涙が出るのか分からない。


「庄一と話して来たから大丈夫だ。庄一は沙那美に振られたらしくて、あいつから野球とったら、何も残らないんだよ。千比絽と一緒で野球バカなだけだ。」


小山主将が振られたん事なんて、どうでもいい。


それより恥ずかしい事があって。


「胸、見られた。」


「はぁ。」


二度と言いたくないのに。


「小山主将に胸見られた、死んじゃいたい。」


西條が声を出して笑った。


「胸ぐらい、見せてやれ。」


ひどいよ、西條先輩のバカ。


「胸ぐらいって、見せてやれってどういう意味ですか。小山主将に胸あるなって言われた。それって酷くないですか。」


西條先輩が又ゲラゲラ笑う。


「千比絽は見た目より胸が大きいって事だろ。」



そんな言い方するな。


傷ついたのに。


まだ、笑ってるし。


もう、やだ。


泣いてやるだから。



真剣な顔をした西條先輩が目の前にいた。
















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