彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
俺がどんなに嫌って意地悪をしても、千比絽は俺にくらいついて来る。


俺のイライラはピークに達した。


沙那美に振られた俺は女に対しての憎しみが生まれ始めていて、弘也に向けた憎しみと苛立ちを、その全てを千比絽にぶつける事で、気持ちを落ち着かせたかったのだろう。


わざと雨の中の練習を続行した。


弘也が止めに入るなんて、おまえどういうつもりなんだ。


もうどうでもいい、みんな好きにしろ。


俺は順番を待たずにシャワー室に飛び込んだ。


いつもならこんな事はしないのに。


まさか千比絽が入ってくるだなんて、夢にも思っていなかったし。


千比絽は身長も高く男みたいな体つきだと思っていたのだが、岩壁な女の体だった。


俺はかなりどうようしてしまい、押さえられない感情を千比絽にぶつけてしまう。


千比絽が怯えてるのが分かったが止める事ができなかった。







< 77 / 252 >

この作品をシェア

pagetop