彼の愛は永遠だから、サヨナラは言わない
ここははっきり言っておきます。


いいですか、真剣なんですから。


「シャワー室でのことは忘れて下さい。今は笠原商業との試合に気持ちを向けましょう。小山主将がみんなをまとめて下さい。」


小山主将が頷く。


分かってくれて本当に良かった。


「分かったよ、気持ちを切り替えて頑張る。千比絽ありがとうな。」


振り向くと、何故かそこに西條先輩がいた。


西條先輩が私の肩を叩く。


「庄一とうまくいったみたいだな。千比絽には誰も勝てないよ。」





どういう意味ですか。


「庄一、監督が呼んでる。」


「了解、千比絽、早くブラとパンツ干せよ。」


大きな声で言わないで下さい。


「俺が干してあげようか。」


結構です。


「西條先輩までいい加減にして下さい。」


恥ずかしい。


二人とも絶対、面白がってる。


西條先輩がいると下着が干せませんから。










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