彼とカレの青春
「そりゃそうだよ!
好きな人にキスして告白してるんだからさーー。

ドキドキしない人なんて居ないだろーー!」


夕暮れ時の教室内で、
上野と二人っきり。


上野の におい。

上野の 体温。

上野の 言葉。


まるで、
それらが時を止めているみたいだ。


「ゆっくり.........、始めてみないか?俺達。

恋人になれるかなれないか、
ちょっとずつ試して行きたい......って思った。

ダメ......かな?」

上野は
落ち着いた声で、
俺へ提案した。
< 11 / 202 >

この作品をシェア

pagetop