彼とカレの青春
「うん......。
て、言うか......。」


「て、言うか?」

上野が尋ねた。


「て、言うか、
俺、上野のこと、
たぶん好きだよ。

上野に、
してあげられることがあるなら、俺は したいと思う。」


俺は、
思ったことをそのまんま伝えた。


「野宮......。」

ぎゅっ、と、
上野は、
俺を抱きしめる力を強めた。
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