彼とカレの青春
「ちょっと待って下さい! 俺、一回、
トイレ行きたいです。」
そう話して一度、
トイレへと逃げ込んだ。


(佐々木の部屋で、
佐々木と二人きり......。
もの凄くヤバい気がして来た!
俺......、襲われる!?
しまったなぁ~~!!
無防備過ぎた!)


俺は、
自らの身に
危険を感じていた。


(ここからダッシュで、
一気に抜け出す?
いや......、
力負けして、押し倒されて、逃げ損ねるかもしれない......。

どうする!?
どうすれば、いいッ!?)

俺の身体からは、
妙な油汗が、
吹き出していた。
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