彼とカレの青春
「おっ!?
お帰り~~!?」

意を決して、
トイレから出てきた俺に対して、
佐々木が軽い調子で話し掛けた。


「じゃあ、さっそく...、上野を救ける件についての話し、な!」

佐々木は、
高揚しながら話していた。
「大人同士の話し合いは、 俺が何とかするとして......、
でも、いろいろと、
面倒臭いこと多いワケだよ!!
様々な処理がッ!!

だから...、俺は、野宮の気持ちの強さを見たい!
どれくらいの気持ちで、 上野のこと、
救いたいと思っているのかを、見たいんだ!

その気持ちの大きさが分かったら、
先生は ちゃんと協力する!」


「?」
結局、佐々木が、
何が言いたいのかが、
よく分からなかったので、俺は眉間にしわを寄せた。
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