彼とカレの青春

村上

「野宮!
日曜、12時に駅前な!」

放課後、
上野が、
俺に 確認を取ってから
グランドへと向かって行った。


「野宮、
最近、上野と仲イイのな?」

村上が、
俺へ言った。


「まぁ、
買い物しに行く約束したってだけだよ。」

「ふーん......。」


村上は、
高校一年の時からの友達で、
二年になった今でも
同じクラスに在籍している。


俺と村上は
弾き語りタイプの音楽が好きで、
入学後、

アコースティックギター部を設立した。


本当は、
軽音部を設立したかったのだが、
機材が高額だ、と、
学校側から却下された為、
アコースティックギター部になったのだ。
< 14 / 202 >

この作品をシェア

pagetop