彼とカレの青春
「昨日のこと...、
佐々木のこと、
村上から全部聞いた...。」

上野は、
声を震わせながら話し始めた。


「えっ?!村上ッ、
言うな、って言ったのに.........。」

野宮は、
困った顔をした。


「なんで......、俺に教えてくれないんだよ......。
俺...、そんなに頼りない?」

上野は、
目に涙を浮かべながら訴えた。


「え......。」

「俺ッ、
村上から話しを聞いて悔しかった!
なんで、俺だけが、部外者で、
事後報告されるんだ?!、って......。」


「大輔......。」


野宮の心に、
上野の想いが
ダイレクトに伝わり、

野宮の鼓動は高まって行った。
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