彼とカレの青春
「健司ッ......!!!」

上野は、
いきなり野宮を
力強く 抱きしめた。


「だっ、大輔ッ?!」


「健司が......、無事でよかった!!
もし......、健司が襲われてたら、俺......、
佐々木のこと、ブッ殺してたかもしんねえッ!!
マジでッ!!」


上野は、
鼻息を荒くして話した。


「大輔......、暴力はダメだよ、現代では。
手ぇ出した方が負けなんだからな!
大輔、短気なところ あるから、俺ッ...、
心配だよ...。」


口元を ひきつらせて笑いながら、
野宮は話した。


「でも......、ありがと!!
嬉しい...。」


そう告げると野宮は、
自分の唇を
上野の唇に重ねた。
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