彼とカレの青春
健司の部屋の前で、
野宮 母は、
部屋の中には入れずに、
お茶を持ったまま、
二人の やり取りを

一部始終聞いていた。


そして、二人の話しが落ち着くと、
部屋には入らずに
一階へと引き返した。



(幸せのかたちは、
人それぞれ、か..........。
でも...、なんにせよ、あの子が、あんなに感情出すなんて........。
わたしの知らないところで、成長してるんだなぁ.........。
なんか、色々と...、複雑な気持ちだけど......、
あの子が相手なら......、いいか、な...。
真っ直ぐな、いい子だし......。)


野宮 母は、
気持ちの整理をなんとか付けつつ、
その上で、
上野のことを 受け入れようとしていた。
< 159 / 202 >

この作品をシェア

pagetop