彼とカレの青春
「アタシも ...、
なんで野宮に負けなきゃいけないのっ、って、
上野にフラれた時は思った。

でも、勝ちとか負けとかじゃなくて、この二人は...、付き合うべくして付き合ったんだなぁって、
今は 思う。」


小林は、
返す言葉も無く、
千葉の話しを聞いていた。

「上野は...、運動も、勉強も出来て...、性格も良くて、
多くの人が憧れる様な人間だと思うわけ。

野宮は......、一見、パッとしないんだけど、思いやりがあるし、
みんなが嫌がる様な作業を 文句も言わず、てきぱき やるわけ!

だから......、この二人なら応援したくなるワケよ!
見ていて、微笑ましいんだもの。」


(俺...、どんだけ地味なんだ...?!
まぁ、正解ですが......。)

俺は、
千葉の話しを聞きながら、自分の印象を嘆いた。
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