彼とカレの青春
「去年の文化祭、
散々だったもんなー。」

村上が、
振り返りながら話す。


「それ言うなよー。
思い出すと、
すっげーヘコむ。」


去年の文化祭では、
一人一曲
カバー曲を体育館で披露したのだが、

観客が
10人にも満たないくらいの、
人気の無さ だったのだ。

(仮に、
上野が歌っていたら、
観客は たくさん集まっていたんだろうなー...。)

人気オーラというものが、学校内では存在する様に思う。

それは、
上野には 有って、
俺や村上には 無いものである。
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