彼とカレの青春
「オリジナル曲作るのって、難しくねえ?」

俺は
村上に尋ねた。


「そう?
俺、
もうちょっとで完成しそうだよ?」

意外にも、
村上は
順調に曲作りが進んでいる様子だ。


「えーーッ!?嘘っ!?
内容、どんなの?」

全く製作が進んでいない俺は、
慌てて尋ねた。


「片想いの歌。」

村上が、
言葉数少なめに そう答えた。

「へぇーー......、片想い...。それ、実話?」

「まぁ......な。」


それ以上の質問は
雰囲気が妙なものになってしまう気がして、
俺は
それ以上の追求は避けた。
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