彼とカレの青春

暴走

「結局...、
佐々木のヤツ、
今日も、学校休みやがったな!」

村上が、
憎たらしく思いながら言った。


佐々木は、
とりあえず、
盲腸の手術をする、という名目で 休み続けている。
絶対、
それは嘘だろう!、と
野宮は思っていた。


「とりあえず...、佐々木が学校に来たら、
まず、田中先生が ちゃんと佐々木に注意してくれるってよ!
これ以上、野宮に セクハラ行為を続ける様なら、教育委員会へ訴えますよ?、って話す予定だって!」

なんだか、
セクハラをされた、ということが 恥ずかしくて、

誰にも相談出来ずにいたのだが、
こんなことなら 早く、
村上や田中先生、そして大輔に、
相談しておけば良かったなぁ、と俺は思った。

「ま、野宮も これで安心だな!」

村上は、そう言って
俺の肩をたたいた。
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