彼とカレの青春
「それはそうと......、小林の奴、
昼に教室から走り去ってから、戻って来ないじゃん!?
荷物、全部教室に置きっぱなしじゃん?!
どうするつもりなんだろ?」


大輔達と
ひと悶着あった小林は、
今日の授業が全て終了しても、
教室には戻って来なかった。

大輔は、
かえって、小林に
注目を浴びさせてしまったことを申し訳なく思っていたし、
俺も また、小林のことは気になっていた。


(運良く、
これまでは味方になってくれる人の方が多かったけど...、
小林みたいな否定意見も、有って当然だよなぁ......。)


小林の件が有って、
俺は つくづく
そう思っていた。
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