彼とカレの青春
見上げた先には、
鋭い目をした佐々木が居る。


「お願いだから......、おとなしくしといてくれよ......。」

そう呟きながら、
刃物を俺へと向け、
俺のシャツのボタンを、

佐々木は 一気に はじき飛ばした。


「健司のこと...、ハァ、刺したくないからさぁ~...、ハァハァッ!
おとなしくしててくれれば...、
痛くしねえからさぁ~...。」


佐々木の目は もはや、
正気のものでは無い。


抵抗したら、本当に刺される!!

俺は そう
直感した。
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