彼とカレの青春

野宮である理由

「あっ!野宮ッ!」

駅前で、
俺の姿を見つけた上野が、
俺に呼び掛けた。


「なんだよ、早いな?」

「なんか、ソワソワしちゃって......。
遅刻するよりはいいかと思って、
早めに来ちゃった。」


そう説明しながら、
俺の胸はドキドキしていた。



やっぱり、
こういう感じで
胸がドキドキするのは、

上野に対してだけ だ。


村上と居る時は、
こういう感じにはならない。


やっぱり......、
上野だけ が、

特別 なんだ......。


俺は、
自分の恋心を
確信していた。
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