彼とカレの青春

それぞれの想い

「ねえねえ!
上野の好きな相手判明した!?」

放課後、
いきなり千葉が
話し掛けて来た。


「あー......、まぁ、なんとなくはー......。」

俺は
言葉を濁した。


「え〜〜ッ!!ウッソ〜!!凄〜い!早〜い!!
で、誰?誰?!」

千葉は
畳み掛けて来る。


「それは、知らない方がいいと思う。」

(恐らく、俺!、とは
言えやしない......。)


「なんだよ〜、
野宮、ケチケチすんなよー。
教えてやりゃあいいじゃん!」

何故か、
村上が、
千葉に対して助け船を出そうとしていた。

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