彼とカレの青春
「くっ......。」

村上は、
上野を睨みながら
猛ダッシュで走り去った。


「なんだかなあ......。」

突然の修羅場に
上野も俺も、
あっけに取られていた。


「でも......、
ありがとう。」

「何が?」
上野は聞き返した。

「俺のこと、
好きだって言い切ってくれて。
.........嬉しかった。」
俺は、
頬を赤らめながら話した。

「ははっ!
野宮だって、
言い切ってくれたじゃん?
..........ありがと。
俺、
スッゲー感動した!」

そう話して、
上野は
優しく笑った。
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