彼とカレの青春
普段 温厚な上野が、
まるで別人であるかのように、
激しく怒り叫んでいるので、

みんな、
目が点になっていた。


俺の目でさえ、
点になってしまった。


「俺は、
上野が好きだッ!!!

男同士で付き合ってるッ!!
だから、何だよッ!?

文句ある奴は、今、俺の目の前で言えッ!!」

上野の眼は、
完全に血走っていた。



「ププッ!!」

誰かが笑った。

一匹狼の、
古賀君だ。

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