彼とカレの青春

さやかのキモチ

「よお!」

早退して
帰る途中の千葉に

古賀が 話し掛けた。


「何!?
授業は?」

千葉は、
嫌悪感をあらわにして尋ねた。

「中抜けー。」

古賀は
ひょうひょう と答えた。

「何!?また説教?
ウザいんだけど!
正義のヒーロー気取ってんの?!

さみぃー。うぜぇー!」

敵意たっぷりに
千葉は
古賀を けなした。


「ハッ!!
お前、マジ、
気ィ強えのな?」

古賀は
口角を上げ、笑った。
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