彼とカレの青春
「分かってるわよッ!!」

ヒステリックに、
千葉が 叫んだ。


「卑怯だったって......、 そんなこと、
分かってるわよッ!!

分かってる上で やったのよッ!!

気が済まないんだよッ!!

学校内でも
レベルの高い女子のアタシがッ、
なんで、
こんな惨めな思いをしなきゃなんないのッ!?

なんでッ、
野宮ごときに負けるワケッ!?

許せない!

あいつらがッ、
アタシよりも不幸にならなきゃ、
気が済まないんだよッ!!」

ドス黒い感情を
千葉は
吐き出した。
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