彼とカレの青春
「うおっ!?
村上ッ!?
どうしたっ!?」

部室に入って来た田中先生が、
俺を見るなり、
開口一番に尋ねた。


「うぐっ、先生......。
俺って......、魅力無いの....?」

泣きながら、
俺は
田中先生に聞いた。


「魅力?どうした!?
順を追って話してみろ!」

田中先生が、
優しく話すから、
俺は さらに
泣けて来てしまった。


「先生ぃいぃ〜〜〜!!
ひっ、ぐうッ、クッ!
俺......、
もう......ヤダよ.........。
寂しいよ!
幸せに.........、なりたいよ......。」

なかなか俺は、
冷静にはなれなかった。
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