彼とカレの青春
五分くらい
ひたすら泣いて、

少しだけ俺は
落ち着きを取り戻した。


「先生........、
俺、
気持ち悪いかもしれないけど......、

野宮のことが好きだった。」

そう話して、
俺は、

田中先生の出方を待った。


「ほう......。」

田中先生は、
目を
見開きはしたが、
騒ぎ立てたりはしなかった。


「そして.........、
野宮に......フラれた。
今、野宮は......、
同じクラスの、
俺じゃない男と
付き合ってる......。」

「はぁーーー......。」

田中先生は
驚いてはいる様子だった。
< 64 / 202 >

この作品をシェア

pagetop