彼とカレの青春
「なんでッ、
俺じゃダメなの!?

俺の方が、
野宮のこと、
好きに決まってるのにッ!!
先生......、
俺、
どうすればいいの...?」
俺は再び、
泣き出しそうになった。


「そうだなぁ.........。」
田中先生は、
ちょっと考え込んだ。


「まぁ、野宮は、
今付き合ってるヤツのことが好きなんだよな...。
村上が、
野宮のこと好きな気持ちと同じくらいに!

好きになるのって...、理屈じゃないと思うからなーー...。」


結構慎重に、
田中先生は、
言葉を選んでいる様に見えた。
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