彼とカレの青春
「野宮!
いいじゃんッ!!

先生、
この曲スッゲー好き!」


文化祭まで
一ヶ月を切った ある日の放課後、

部室で、
完成した俺のオリジナル曲を聞いた田中先生が、

その曲を絶賛した。


「やっぱ、実体験は説得力あるなァ〜〜!!
これ、
上野に対しての曲だろ?」

単刀直入に
田中先生は俺に質問した。


「えっ!?上野っ...!?
なんでッ、
先生が、知ってるんですかッ!?」

いきなり
上野の名前を出されて、

俺は
恥ずかしくなってしまった。
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