彼とカレの青春
体育館内の
照明が落ちて、
ステージだけが照らされた。


「いよいよだな......。」

村上が、
緊張している様子で
言った。


「あぁ。
でも大丈夫!

俺達、一ヶ月、
みっちり練習して来たんだから!」


度胸を付ける為に、
街に出て、
路上で歌ってみたりもした。

やることは やった。


大丈夫だ!
大丈夫.........。


俺達二人は、
自分自身に
言い聞かせていた。


「じゃ、
俺から行って来る!」

村上が宣言した。

「おぅ!がんばれっ!!」


村上が、
ステージへと向かった。
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