な が れ ぼ し 〜流星群にかけた願い〜
第2章
何枚もの壁
ー淕斗sideー
「はぁ!?転勤!?」
ある日の朝早く、俺は突然母親から電話で告げられた
《ニューヨークにお父さんの会社の支社があるのよ》
「だからって、俺まで行くことねぇだろ!?」
《何いってるの
いつまでも典正くんにお世話になるわけもいかないんだから》
「だけどっ………」
《もう決めたの。丁度良いじゃない?明日から冬休みなんだし》