LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜
もう二度と幼なじみにも、友達にも戻れなくても、それでも良いって言うんなら、ヤればいい。
だけど、それならばこれが最初で最後の友情だよ…
幼なじみの、友達の境界線を越えたなら、アタシは春馬を今まで通りに受け入れる事は出来ない。
ゆっくりと近づいて来る春馬の整った顔に、迷いが見える。
アタシは春馬の気持ちには応えてあげられないから、それならばアタシに出来る事は一つだけ、
同情も迷いも無く
ハッキリと気持ちを伝える事だけだ。
「春馬、アタシは誠二が好きだよ。だから、気持ちには応えられない。」
唇が重なる寸前でそう答えると、
動きを止めた春馬が、
右手でアタシの目を覆って来た。
「そうかよ…、だったら目を閉じてろ。オレを誠二だと思えばいい。」
そう呟いて落としてきたキスは…
血の味がした。
春馬とアタシの…これ以上縮まらない距離の、傷ついた味がした。