LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜
アタシの上からなかなか退こうとしない春馬の唇に、うっすらと付いた血が光っている。
交われない気持ちから出たその傷跡を、せめて拭うぐらいはしてあげたい。
押さえつけられていた腕を解くと、そっと春馬の唇を指で拭った。
「ハル…っつーかウマ、アタシはアンタが大切だよ!友達として愛してる。」
友愛だよ友愛!
春馬は唇に当てたアタシの手を取ると、愛おしむように頬に手を寄せた。
「ナツは…ヒドイ女だな。」
情けなく眉を下げると、脱力したようにフッと笑みを零す。
どこがだよ!
友愛だよ友愛!
「友達として愛して何が悪いの?種類は違えど愛は愛だ。恋愛の愛だけが人間の愛じゃない。春馬が大切な事には変わり無いんだ、何か文句ある?」
人間の愛はスキ、キライだけじゃないだろうが。