LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜


母の思い出話にうっかり流されそうになってたけど、そんな簡単に誠二のモノになってたまるかっての!まだまだ負けらんないんだから!



そう思ってギラついた目で誠二を見ると、まるでアタシの心を読んでいたかのように、楽しそうにほくそ笑んでいた。



ニャロー!!!



母の前だから悪態をつかずに我慢しているけれど、本当は文句の一つも言ってやりたい気持ちを抑えてガン見してやる。



イライラとガン見するアタシと、心底可笑しそうにアタシを見る誠二。



今にもゴングが鳴りそうな雰囲気なのに、睨み合いを見つめ合いだと勘違いした母が、嬉しそうに言った。



「ナツコは本当に誠二君が好きなのねぇ。」



は…?え…!?
お母さん!アタシのこのギラついた眼差しがハート型に見えるのですか?



「お母さんっ!違うのよ…」



慌てて否定しようとするアタシを恥ずかしがっていると二重に勘違いした母、



「今更恥ずかしがんなくて良いわよ。そう言えば、小学生の頃も将来の夢に同じ事書いてたわよね?アレには本当にびっくりしたわ、本当にアンタ達は昔っから仲良しなんだから。」



フフフッと思い出し笑いをした母を見て、小学生の時に書いた将来の夢を思い出した。



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