LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜


それから3日後に父は亡くなった。



だからアタシの夢は誰が何と言おうと"人生を生き抜く事"なんだ。



何かになる事よりも、もっともっと大切な事。



普通に生きる事がどれだけ大変な事なのか、アタシは身を持って知った。



何も無く平凡に生きる事なんて、きっと誰にも出来やしない。



人生はそんなに甘くない。



普通の人生…それを送ろうとする事がきっと一番大変で難しい事なんだ。



だからアタシは、何かになる以前に生き抜く事を一番の目標にしている。



あの時、アタシと父さんの会話を黙って聞いていた誠二は、



アタシと同じように



将来の夢に"人生を生き抜く事"と書いた。



そして案の定、誠二の親も学校に呼び出された。



家が隣同士、2人そろって親が呼び出され、先生からはこの子達は大丈夫か?という目で見られたけれど、誠二の両親も、誠二に「偉いぞ。」と一言言っただけだった。



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