LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜
だって、自分さえ勇気を出せば会える。
手の届く距離に存在している。
生きてるんだから、自分さえ動けばいつだってどんな事したって会える。
父さんみたいに、どんなに願っても会う事が叶わない相手じゃない。
だから、相変わらず煮え切らない類を見てると…
ゴリ押ししたくなる。
ゴリゴリゴリゴリ押してしまいたくなる。
「四の五の言わずに会って来なさいよ!類姉さん!」
「…だから誰がキャッツアイだ。…まぁ、ナツにクレープ30個奢るよりかはマシだよな。今度アイツが帰って来たら連絡取ってみる。」
よしよしそれで良いのよ。
それが良いのよ。
生きて会えるうちは言いたい事言い合って伝え合わなくちゃもったいないじゃないか。
『ナツのゴリ押しが効いたな。』
アタシと類のやり取りを見ていた誠二が、しょうがねぇなって顔でアタシの頭をポンポンと叩いたから、何だか諌められてるみたいでムッとしたけれど、それ以上何も言われなかったから、誠二なりに分かってくれたんだと安心した。