LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜
「誠二はどうか知らんが、オレはナイーブだ。」
自分で堂々と断言するヤツが果たしてナイーブだろうか…。
「説得力ゼロなんだけど。」
疑いの眼差しを向けてやる。
「現にナツにフラれてこんなにもヘコんでいるじゃねぇか。」
…どこが?
本当のナイーブさんはフった女のメシなんか食いに来ないだろう。
図々しくメシのリクエストなんかして来ないだろう。
しかも薄ら笑いしてやがるし!
ナイーブさの欠片も見られない春馬に、アタシがチョップでもくらわして脳天をヘコませてやろうかと思う。
いつチョップしてやろうかと思案していると、
「だから、慰めて?」
って春馬が擦り寄って来たので、調度良くチョップする機会が訪れた。
ゴスッ!!!
「イデッ!」
ちょうど頭の真ん中にチョップが刺さった。
これで少しはエロ細胞が死滅すればいいのだが。
「ナツ…好意を寄せる男をチョップで切り捨てるなんて、オマエは武士だ!!!」
チョップがクリーンヒットしたのが気に入らないのか、「ひでぇ野郎だ!」とか何とか文句を垂れる春馬。
野郎じゃねぇよ!乙女だよ!