LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜
その晩はおかしな夢を見た。
それは誰かがアタシに優しく触れている夢だった。
頭を撫でられ
頬を撫でられ
首筋にかかった髪を掻き分けられ、
あらわになった首筋に柔らかな何かがそっと押し付けられる。
その感触が、
手触りが、
がまるでリアルで、
胸がソワソワとして落ち着かなくなる。
まるでアタシを慈しむように、包み込もうとするように、柔らかな体温に包まれて…
温い温泉にでも浸かっているようなポカポカとした暖かさに包まれて、安心感と嬉しさが込み上げて来る。
ここになら…ここでなら安心して眠れる。
暖かなアタシの居場所。
安堵感からまた眠りが深くなるのを感じてアタシはそっと身体の力を抜いた。