LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜
「誠二君ウチの病院に入院する事になったから、今日は誠二君の着替えとか色々持って来てあげなさいよ?未来の奥さんなんだからしっかりね!じゃないと、あの可愛い子に取られちゃうわよ!」
知らせてくれたのは有り難いけど、最後の一言が余計だよ母さん。
「分かった、色々準備して今日病院行くよ。」
既に頭の中は、入院に必要な物を揃える事でいっぱいだった。
父がずっと入院してたから、こんな時はその経験が役に立つ。
「じゃ頼んだわよ、母さんまだ仕事あるからまたね!」
看護士の仕事が忙しい母は、早口で要点だけ述べると電話を切った。
いつ見ても忙しい母だ。
ありがとう…お母さん。
携帯を切ると…今更ながら自分の手が震えている事に気づいた。