LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜
何て言って入ろう。
まずはノックするべきかな?
何となく傷ついた誠二を見たくない思いと、心配していたのを知られたくない気恥ずかしい思いで、ドアの前で立ち尽くしていた。
すると、病室の中から話し声が聞こえて来た。
「誠ちゃんユリカが飲み物買って来てあげる。何が良い?」
『じゃあコーヒー買って来てくれ。』
「他に欲しいモノある?何でも言ってね、ユリカ誠ちゃんの為なら何でもするから!」
『別にねぇよ。』
「分かったじゃあ買って来るね。」
ユリカちゃんと誠二の話し声に、ドアに伸ばした手を咄嗟に引っ込めた。
ユリカちゃんもう来てたんだ。
昨日あれだけ怒らせてしまったから、何となく気まずいまま罪悪感だけが残っている。