LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜


何て言って入ろう。


まずはノックするべきかな?



何となく傷ついた誠二を見たくない思いと、心配していたのを知られたくない気恥ずかしい思いで、ドアの前で立ち尽くしていた。



すると、病室の中から話し声が聞こえて来た。



「誠ちゃんユリカが飲み物買って来てあげる。何が良い?」



『じゃあコーヒー買って来てくれ。』



「他に欲しいモノある?何でも言ってね、ユリカ誠ちゃんの為なら何でもするから!」



『別にねぇよ。』



「分かったじゃあ買って来るね。」



ユリカちゃんと誠二の話し声に、ドアに伸ばした手を咄嗟に引っ込めた。



ユリカちゃんもう来てたんだ。



昨日あれだけ怒らせてしまったから、何となく気まずいまま罪悪感だけが残っている。




< 355 / 452 >

この作品をシェア

pagetop